iii Exhibition | Beginning 2025

制作展とは

About

東京大学制作展は、テクノロジーとアートの融合を探求する展覧会です。情報・メディアアート分野の教員による監修のもと、東京大学大学院情報学環・学際情報学府の学生を中心に、さまざまな専門分野を持つ学生たちが企画・制作・運営を手がけています。今夏開催する制作展Beginningは、11月の本展示に先立つプレ展示で、コンセプトは「あることないこと」。存在への問いをテーマに、異なる専門性を持つ学生たちが協働して制作した、多彩で個性的な作品群が並びます。

MESSAGE

From the Producer Director

今回の展示のコンセプトは、「あることないこと」。 この言葉に触れるとき、私はえもいわれぬ安堵感と、少しのためらいを覚えるのです。 「あることないこと」と括られたものは、どれが「ある」ことで、どれが「ない」ことだったのでしょうか。 何を「ある」とし、何を「ない」とすればよいのでしょうか。 それは人によって、立場によって、場所によって、時間によって、簡単に変わってしまうものではないでしょうか。 そもそも、「ある」ことと「ない」ことは、互いに否定の関係なのでしょうか――。 私たちが何かを「ある」「ない」と断ずることの、なんと難しいこと。 それを分け得ないままにしておける猶予と、曖昧ゆえのもどかしさ。 「あることないこと」という言葉が持つ、いわばこの判断の保留のような性質に、私は安堵と躊躇のせめぎ合うような心地がするのかもしれません。 そんな言葉が、コンセプトとしてこの展示を包んでいます。 この形容には、きっとほかのプロデューサーも、展示に関わる学生も、そしてご来場いただくみなさまも、それぞれ違った所感があることでしょう。 「ある」と「ない」という対立は、一見すると実にわかりやすくて単純です。 けれども私たちは、例えばその境目や外側について、ときに主観を超えたところまで、考えてしまうのではないでしょうか。 「ある」とも「ない」とも知らず触れる。 それぞれの「あることないこと」を通して見る。 どちらも、この展示と出会う一つのかたちなのだと感じています。 みなさまのご来場を、心よりお待ちしております。

東京大学制作展2025 プロデューサー 東京大学大学院 学際情報学府 修士課程1年 筧研究室 戸田結梨香

DONATIONS

東京大学制作展は、企画運営や制作活動を担う学生たちの活動の幅を広げ、支援することを目的とする「東京大学制作展クリエイターズ基金」を設置しております。2025年度 東京大学制作展では参加学生一同、皆様からご支援をいただけるような素晴らしい展覧会を意欲的に企画しています。本基金へ、ぜひご協力をお願いいたします。 東京大学制作展クリエイターズ基金:

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